世界は開いたように見えて、実は閉じ始めている

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ZOOMの便利さに感じるちょっとした恐怖の続きです

コロナウイルスによるパニックで
これまで長い年月をかけて開いてきた世界が

一気に閉じ始めていますね

私達は便利な時代に生まれ、
世界中から情報を集めることが出来るだけでなく、色んな所に簡単に行くことも出来ます

しかしそれは「安全」が保障されているから出ていけるのであり、
保障されないならばわざわざ訪れることはありません

また、脅かす危険性があるものを迎い入れることもありません

自分たちの「安全」を脅かすものを人は受け入れることはありません

例えそれが昨日まではお金を生み出すために必要だったものだとしても
「安全」には変えられないからです

今私たちは「安全」を目に見えないウイルスによって脅かされようとしています

このような事態になると人間は自然界に生きる動物でしかないということを改めて自覚します

私達は文化を持ち、発展させてきました
機械を操り、自分たちの能力を遥かに越えるものを沢山手にしています

毎日たくさんの飛行機が飛び、大陸を簡単に飛び越えることが出来る
宇宙にも行くことが出来る

高層マンションのほぼ空ともいえる領域に住んでいる人もいるでしょう

生活に必要なものは簡単に手に入り、
どんな人でも一定の生活が出来るようになりました

私たちはそれを「豊かさ」だと勘違いしてしまいがちです

「便利さ」は「豊かさ」とは違うものですが
多くの人間が勘違いをしてしまうのです

私たち人間が生み出す文化とは「無駄」の極みであると
常日頃Shine up loungeではお話ししているのですが

動物として生きていくために必要なもの以外を発展させてきたのが人間です

経済という考え方が文化の発展を後押ししてきましたが
その分本質的な幸せからは遠退いてきました

本来は、「無駄」なものを通じて心を豊かにしてきたのに

どこかのタイミングで価値のないどうでもいいものが多くなってしまったのです

本当に価値のあるもの
こだわりがあるもの
職人的なまたは専門的なプロフェッショナルな仕事がなされるもの
作り手の利のためだけに作られていないもの
何も伝えずとも心を動かす何かがあるもの

必ずどこかで生活の根底に紐づくもの

それが本来の「文化」であったはずです

「無駄だけど無駄なものと分類できない価値のあるもの」によって生み出される心を揺さぶるような衝撃
それが人間だけに与えられた特権なのではないでしょうか

今改めて自分の身の回りを眺めてみると
どのくらい「文化」と言えるものがあるだろうか?

価値のある「無駄」を私たちはどれだけ選べているだろうか?

コロナウイルスの感染拡大により
私達の生活は一変しました

贅沢は出来ないけど、生活は十分に出来る

改めて本当に大切にしないといけないものが見えやすくなっています

贅沢をすることが悪いわけではありません
価値のある贅沢なのか?が大事ですね

価値のない行動を人間が繰り返し続ければ
価値のない商品やサービスが生み出され続けることとなります

そして価値のわからない人間が増えていくのです

価値がわからない人たちが安易に低価格なものを求めれば求めるほど
価値のない商品を安易に買い続ければ買い続けるほど

環境破壊や労働条件の悪化が進んでいきます

それだけではなく、
人として本当に大切にするべきものを失っていくのです

便利さや安さと引き換えに私たちが失うものは一体どんなものなのでしょうか

私も昔はこの意味がわかっていませんでした

便利な時代に生まれ、
安く簡単に色んなものを手に入れることが出来ました

安いことに助けられたこともたくさんありますが
安さには理由があるのです

安くするためには何かをしないといけません

その何かがどんな未来を引き起こすか?は容易に想像できるものですが
私達は想像すること・考えることを放棄してしまいます

安い理由を想像できるかどうか、に人間性が出るのだろうと大人になって気付くことが出来るようになりました

そしてこれまでの自分の行いを恥じたのです
なんと安易で身勝手な行動だったのだろうか、と

本物に触れることで
そうではないものに価値がないことがわかるようになりました

昔はどんな「文化」にも意味がありました

今私達の周りに意味があるものはどれくらいあるでしょうか
本当に価値があるものとはどんなものでしょうか

これからも残す価値のあるものとは・・・?

皆さんはどう思いますか?

人間が過ちを繰り返す生き物です
どんなに辛いことがあっても忘れることが出来る生き物でもあります

知性が高いはずなのに学習能力が低いという面白い矛盾を抱えている生き物なのです

なぜそうなってしまうのか?
それは欲深いからです

自分の利だけを追及する私たちは今後どのようになっていくのでしょう

私はコミュニティがぱっくり分かれるのではないか?と予想しています
昨年から言われている二極化ですね

人間という生き物の新しいステージに突入します

精神的なもの⇒物質的なもの⇒精神的なものに戻る人たち
精神的なもの⇒物質的なもの⇒物質に固執し続ける人たち

これが新しい世界なのではないでしょうか

その予兆を感じている人と
そんな事よりも目先の保身に走っている人と

分かれ始めていますよね

これまで積極的に開かれてきた世界は
拓く必要のない部分まで拓いてしまったがために

非常事態を受け、閉じ始めています

こちら側とあちら側
無くなっていたはずの線がまた生まれ始めているのです

人と簡単に会えない状況となった時
誰とならわざわざ会うのか

外に簡単に出られないとなった時
どこにならわざわざ出かけていくのか

誰のことを心配したいか
誰のことを思い出せるのか

自分のシールドの中に入れてあげたい人はどんな人なのか?を考えるものです

開いていたものが
急速に閉じていく

ということはもしかしたら、開かなくても良かったものなのかもしれません

拓くために、開いた
メリットも利益もあった

それが今、デメリットと損益となって返ってきた

ここまで見えてきて
今後は何を選択するのか

私たち人間は育んできた知性をどのように使うのか

元々持っていた感性で判断すればわかることも
欲にまみれるとわからなくなってしまう

人間の「豊かさ」とは本当に儚いものですね

この記事の続き⇒会うことでしか伝わらないものがある

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